3月決算企業の第3四半期決算がほぼ出そろった。売上高、営業利益、経常利益、最終利益の4項目のうち、1項目のみの増額まで含めると、2月に入ってから300超の企業が上方修正済み(17日時点)。おおむね、日本企業の好調さを伺える結果となった。
好決算を受け、証券会社による株価レーティングや目標株価の引き上げも相次いでいる。目標株価は、アナリストが企業の収益性や株価の割安度などを総合的に判断して割り出している数値だ。
もちろん、すぐに目標株価まで上がるかといえば、そう簡単ではない。目標株価は目先ではなく中長期的な判断によって算出されるうえ、全体相場の動向によっても大きく左右されるからだ。あくまで参考値といえるが、目標株価の引き上げで急騰する銘柄が少なくないのも事実である。
そこで、今回は1日以降に目標株価が引き上げられた銘柄の中から、時価(20日終値)と目標株価を比べて目標株価がより上方に設定されている「10万円株」を紹介したい。