2月下旬からの強化試合では負け越していた侍ジャパン。WBC本番ではオランダとの死闘を制するなど、ここまで強化試合の借金を返して余りある奮闘を見せている。
借金といえば、前期に債務超過に陥ったことが判明している郷鉄工所(6397)。株価は東証の監理銘柄の指定解除を受けて暴騰しているが、債務超過状態が解消したわけではない。この3月末までに増資などの対策が講じられなければ上場廃止もあり得る状況だ。
ところが某人気トレーダーは「郷様はまだ売りません!」「200円まで行く」と買い煽り。買うのは自由だが、振り返ればイナゴの屍(しかばね)の山とならないよう祈るばかりである。指紋認証ソフト開発のディー・ディー・エス(3782)。5月末に施行される改正個人情報保護法対応版の先行販売などを受け、株価は年初から3倍超に大化けしている。ネット上では「DDS強すぎ」「誰でも勝てる相場」など、感心しつつも株価上昇を喜ぶ声が多く見られた。 (新井奈央)
【2017年3月16日発行紙面から】