一度不祥事が出た企業は「企業風土」が腐っているので近寄らない

2017.04.27

 ■今週の格言「台所のゴキブリが一匹だけのはずはない」

 仏教では、殺生を戒めていて、たとえゴキブリであっても殺虫剤をかけて殺してはいけない。しかしそうはいっても、私もキッチンの隅っこでゴキブリを見つけると、ゴキブリの動きが完全に止まるまで殺虫剤を噴射し続ける。

 ゴキブリが、なぜこれほど気持ちが悪いのか? その姿形もさることながら、その驚異的な繁殖力が不気味なのではないか? 我々からは見えない流し台の裏で、巨大な巣をつくり何千匹、何万匹も繁殖している。まるでエイリアンの巣のようなイメージが、われわれの背筋を凍らせるのである。

 企業の不祥事もゴキブリと同じである。一つ不祥事を起こした企業は、その裏に、何千、何万もの不祥事が隠れている可能性が高い。

 典型的な例が三菱自動車である。何回も不祥事を起こし、そのたびに改革や是正を叫んできたが、裏で隠れていたゴキブリは繁殖を続けていた。東芝なども同様の道をたどるであろう。

 一度ゴキブリ(不祥事)が出た企業は、近寄らない方が良い。大概の場合、一度限りの問題ではなく、「企業風土」そのものが腐っていて、裏に何千、何万もの不祥事(ゴキブリ)が隠れていて、それがいつ表に出てくるのかわからないからである。「悪貨は良貨を駆逐する」という有名な言葉があるが、ゴキブリが一度繁殖を始めると、「ゴキブリ化」されない人々は一斉に逃げ出し、「ゴキブリと同化」した人々が後に残って繁殖を続ける。まるでゾンビ映画のようだが、「不祥事」とはそのような性質を持つものである。

 ただし、バフェットはほとんどの場合どうしようもない「不祥事」の中でも、企業風土そのものの腐敗ではなく、業績の回復を期待して投資できるケースがごくまれにあることを知っている。例えば有名なのはアメックスのスキャンダルである。損失金額も大きく、株価も急落したが、彼は自分のなじみのレストランで、顧客が何の躊躇(ちゅうちょ)もなくカードを利用しているのを見て、それまでで最大級の投資をアメックスにした。 (国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

 

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