アナリストリポート読むべからず 自分で相手に話しかけることが大事

2017.05.04

 ■今週の格言「必要最小限のサバイバル会計で十分だ」

 決算書は、大部分の投資家にとっては「できればごめんこうむりたい」代物だろう。私も、会社四季報や決算書を熟読し始めたころは、かなりの苦痛を味わった。

 しかし、長年にわたってその数字と格闘していると、会社の色々な状況・背景が見えるようになってきて、まるで「カンブリア宮殿」や「プロジェクトX」を見ているような気分になることもある。たぶんバフェットはもっと進化していて、ハリウッド映画のように企業の内容を読み解けるから、決算書を読むのが楽しいに違いない。

 これは何も投資の世界に限ったことではない。例えば鉄道時刻表。数字が羅列された分厚い本を、私は開く気にもならないが、鉄道マニアにとっては宝物だ。バフェットが会社の決算書を読み解くように、時刻表を読み解くことができる彼らは、たった一冊の本で日本中を頭の中で旅することができる。

 また、ビジネス・投資における会計は、海外で生活するときの外国語にも例えられる。ニューヨークに転勤になったとしよう。英語ができなければ、日常生活にも事欠く。同じように、ビジネスや投資を行うときに会計がわからなければ路頭に迷う。

 もちろん、外国語は通訳を介してある程度理解できるし、会計もアナリストや評論家などの「助っ人」を通して、それなりに理解することはできる。しかし、バフェットはアナリストリポートを決して読まない。他人の目を通して企業を研究しても「曇った」ものしか見えないからだ。外国語と同じように、どんなにへたくそでも自分自身で相手(企業)に話しかけることが大事である。

 外国語教育では、文章や正確性が口うるさく言われて、それが嫌で外国語恐怖症になる人間が多いが、会計も「専門家」が事細かに解説した本ばかりでうんざりする。単語を並べただけの「サバイバルイングリッシュ」で十分なように、「良い会社か悪い会社か」わかるだけの、投資家にとって必要最小限の「サバイバル会計」で十分なのである。 (国際投資アナリスト・大原浩)=敬称略

 

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