【泉谷しげるの毒舌コラム オレに言わせろ!】薬物所持で逮捕、アイドルなンかやってられねぇ? 自由になりたいなんて言ってる奴に仕事ができるワケがない

 同業もんのスキャンダル騒ぎは「気の毒だな」と思いながらも。内容によっては面白がってしまう卑怯な自分もいるが、警察ざたはサスガに気持ちイイもんじゃねぇな~。あのアイドルが大麻所持で逮捕され、世間を騒がせたのは残念至極。彼はアイドル業が嫌だったのだろうか。

 オイラがデビューした1970年代初頭は、アイドル全盛期で、フォーク歌手もロックンロール野郎もアイドルにすり寄ってたっけ。

 第一線で活躍するアイドルほど不良あがりが多かった時代だからね。あんなかわいいアイドル女子が暴走族のアタマやってたという記事が紙面をにぎわせ、そのギャップに親近感がわいたのか、かえって人気が出たアイドルもいたな。

 オイラは決してアイドル好きではなかったが、不良あがりというところに興味を持ち、何人かと会ったことがある。

 いんや~、サスガ選ばれし不良もんだ。色っぽいのだよ。ただの良い人には到底身に付かないスゴイ色気を発散してたからタマランわい。テレビには映らない「色気」と「かわいらしさ」が備わってるンだから、こりゃもう無敵だった。

 驚くなかれ、当時は、ナンとかアイドル女子とデートしたい恐れ知らずのフォーク歌手が、実際デートして、勢い結婚までしてしまったンだから、大したもんさ!

 今どきは人気が出ちまったら不良なんてやってられないからな。ひたすらファンのために、最初はブスで、だんだんかわいく、やがて格好いい国民的アイドルになっていくようだ。

 今のファンたちは、応援する期間が昔よりずっと長く、アイドルのために時間も金も使ってくれ、ともに成長してくれるのだから、ドラッグなんざやってないで、アイドルを追求しやがれ! だぜ。

 と、ここまで書いてたら、大物役者の息子が覚醒剤所持の疑いで逮捕されたとのニュースが…。

 まったくな~、また息子の不始末を親が被るのかよ。対応次第では、親まで仕事を失いかねないのだから。役者だろうがロック歌手だろうが、政治家だろが、やってることはアイドルと同じで自由なンかないのだゾ。

 自由になりたいなんて言っている奴に仕事ができるワケがない。じつにキビシイ世界にいるのだな…。

 ■泉谷しげる(いずみや・しげる) シンガー・ソングライター、俳優。1948年5月11日、東京都生まれ。71年、ライヴアルバム『泉谷しげる登場』でデビューし、72年には代表作『春夏秋冬』を発表。70年代後半からは俳優としても活動を始める。

 10日には、フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」に出演。69(ロック)歳を記念して過去の楽曲を収録したCD9枚と完全新作CDの10枚組アルバム『泉谷しげるの新世界「アート オブ ライブ」』が発売中。6月24日には45周年特別公演『泉谷しげる ライブ オブ レガシー!』を東京「EX THEATER 六本木」で開催する。