【壇蜜のもっとハァハァしてる?】爽快さにとりつかれ頻尿状態にまで 「過剰」な私を止めるには…

摂り過ぎはだめですよ

★其ノ弐百拾壱

 “多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません”

 虫歯予防や鉄分補給、食物繊維の不足を補う等々、健康な体作りをサポートするガムや飲料水などにこのような内容の注釈が書かれているのをよく見かけます。

 文言はそれぞれの商品によって違いますが、「たくさん摂取したって『はい健康になった』ってならないからね。お腹だってゆるくなっちゃうかもよ」という意図の文が多い気がします。

 ふと、「えっ、じゃあ、このジュース、たくさん飲んだらお腹ゆるくなって便秘良くなるかな」と切羽詰まった様子で、私に問いかけてきた専門学校時代の友人を思い出します。

 彼女の期待があまりにも切実で「うーん、お腹ゆるくなったほうが今よりまだマシなら、すこし多めに飲んだほうがいいかもね」とついつい助言してしまったのですが。経験者でもあるので敢えて言わせていただきますと、便秘はホントにつらいのです。

 最近では「1日1本」や「1回3粒、1日2回」といった適量を表示してくださる商品も増えて、「これがベストです」という量が分かりやすくなってはきましたが、すこし前までは「過剰摂取はお控えください」以外には何も記されておらず、「1日どれくらいが過剰じゃないのかな」と迷ったこともありました。

 特に夏場に飲む飲料水が健康増進サポート系だったりすると、暑さにかまけてゴクゴク進んでしまうため、トイレの頻度が高まってしまい、「水分補給は何だったんだ」と言わんばかりの結果になったこともありました。

 食物繊維入りのライム味がほのかに爽やかな炭酸飲料では、あまりの爽快さにとりつかれ、気づけば1日に500ミリリットルのペットボトルを5本も空けたこともあります。その時は何の違和感も覚えなかったのですが、頻尿状態が続き、これはさすがに過剰摂取と気づきました。

 しかし、2本、3本と喉ごしを堪能するうちに「過剰」の概念がおかしくなっていたのも事実。私のような者がこれ以上増えないためにも「1日~まで」の注釈は、どうか記載必須でお願いしたいところです。

 ■壇蜜(だん・みつ) 1980年12月3日生まれ、秋田県横手市出身。本名・齋藤支靜加。158センチ、B85・W60・H89。昭和女子大卒。本連載などをまとめたエッセー集「壇蜜歳時記」(大和書房)が好評発売中。日本テレビ系「ウチの夫は仕事ができない」に主人公の上司役で出演中。映画「関ケ原」(公開中)では尼僧名善役で出演。

 NHKラジオ第2「高校講座 保健体育」(水曜午後8時10分)、BS日テレ「久米書店midnight~夜の本の虫~」(金曜午後11時半)、文化放送「壇蜜の耳蜜」(月曜午後7時半)に出演している。