【玉ちゃんの酔滸伝】30年間飲みっぱなし こんな私に「週イチ休肝日」続けられますか?

達成できるのでしょうか?

 「一週間に十日来い」は永遠の熟女の星、五月みどりさんが歌った昭和の名曲です。五月さんから「1週間に10日来店するぐらいの気持ちで来てね、ウッフ~ン」などと誘われたら、男としては断ることはできません。日々、意気揚々と鼻の下伸ばしてお店に通うことでしょう。

 色香に誘われて夜の町に繰り出す男性はいつの時代も変わりはありませんが、最近の夜の業界を見回してみると、そういった心意気で連日お店に通う男性の数は少なくなってきてるといいます。

 そんな中、先週「一週間に十日来い」というか、仕事で1週間に20軒のスナックを訪ねるという「荒行」を経験しました。1軒の店に1週間に10日通ったわけではありませんが、たった7日間に20軒のスナックを訪ねるのですから、荒行と言っても過言ではないでしょう。

 撮影なんだからウーロン茶にして、まさにお茶を濁せばいいのですが、なんだかせっかく迎え入れてくれているママさんや常連のお客さまに失礼な気持ちがしてしまい、やはり飲むことにしました。

 そんな荒行をしている自分に酔っていました(実際お酒で酔っているんですが…)が、先日、ニュースで比叡山延暦寺で7年かけて地球1周分4万キロを走破し、9日間の断食、不眠などの「千日回峰行」を達成した偉人がいるということを知り、それに比べれば大したことなどないのだと自分のちっぽけさを恥じ入ることになりました。

 それに、2カ月に1回の病院の検査にも顔を出しまして、採血の数値を見てギョッとしてしまいました。尿酸値や肝臓の数値が4年前に比べてダブルスコアになっていて、黄色信号というレベルに突入していたのです。

 考えてみればお酒が飲める年齢に達してから50歳になるまで、お酒は1日も欠かしたことがありません。30年間飲みっぱなしです。日数にしてみれば千日回峰行よりも長い年月を飲んでいるのです。野球にはシーズンオフがありますが、私にシーズンオフはありませんから、圧倒的な連続試合出場記録を更新していることになります。

 しかし、病院の検査結果をみて、普段から怖がりの私は「まず、週1ぐらいからお酒を控える日を作ろう」と弱い意志ながら決意したのです。

 この原稿を書いている前夜、お酒を抜いてみました。私の連続試合出場記録は途絶えたのです。酒を抜いての寝入りは悪く、睡眠導入には苦戦しましたが、これまで連日続いていた地獄のような二日酔いの苦しみから解放された身体に驚きました。

 目覚めてすぐパソコンに向かうと、原稿もサクサクと書けるのです。これからは1週間に1日酒を抜く日を作ることにします。

 さぁ、原稿書き終えました。早速、冷蔵庫に向かいビールをプシュッ! こんな私に「1週間に1日お酒を抜け」は達成できるのでしょうか?

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(水曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)など。新刊「スナックの歩き方」(イースト新書)が発売中。

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