【元文春エース記者 竜太郎が見た!】SMAP元マネと小池都知事…用意周到なオンナら“奇襲攻撃” 古巣に邪魔されないよう本音と建前使い分け

小池氏も元SMAPの3人をまとめるI女史も風を読む力がすごい

 いま日本に旋風を巻き起こしているふたりの女性。政界は、言わずと知れた小池百合子東京都知事、そして芸能界は、“SMAPの育ての親”といわれる元同マネジャーのI女史のことだ。期せずして同じタイミングで動きだしたふたりは、アラ還世代というだけでなく、最大の共通点は「用意周到なオンナ」ということ。音無しの構えを見せていたが“奇襲攻撃”を始め、それぞれが政界、芸能界のしがらみをぶっ潰すんじゃないかという勢いだ。

 安倍晋三首相が解散を表明したのは9月25日。それを察知したかのように、同日急遽会見を開いた小池都知事は、「希望の党を立ち上げたいと存じます。私がしっかり旗を掲げます」と宣言。安倍首相が仕掛けにいった解散総選挙が、以降はメディアも小池一色に。自ら党代表に就任した小池は山を動かし、ついには民進党も実質解党して小池新党に飲み込まれるという展開となった。

 「小池の勝負勘には舌を巻く。自民党のシナリオが一気に崩れ、幹部も頭を抱えている。改憲論者の首相と小池は主張に大きな違いはなく、今後は安倍か小池かという選択になり、自民党の苦戦は必至です」(自民党関係者)

 小池は9月中旬まで国政はやらないと話していた。周囲はまったく寝耳に水だったという。しかも、党名は今年2月に商標登録していたというから驚きだ。立ち上げからすぐに完成度の高いPV映像も流れ始め、水面下で動いていたことは容易に想像できる。

 一方、SMAP元マネジャーのI女史はジャニーズ事務所を退職後、昨年1月、週刊文春の直撃に対し「もう芸能界の仕事はしません。彼らとは連絡も取っていません」と話していたが、9月22日、稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛の公式ファンサイト「新しい地図」を自身が代表を務める会社が開設。

 3人が9月8日にジャニーズ事務所を退社してからわずか2週間で電光石火の動きを見せた。インターネットテレビ局のAbemaTVで3人の番組「72時間ホンネテレビ」の放送も決定しており、「ジャニーズを忖度する地上波テレビを避け、ネットや海外での活動展開を積極的に進めていくようです。古巣に邪魔されないようI女史は本音と建前を使い分けて、着々と準備をしていたのです」(I女史を知る民放幹部)

 キーパーソンふたりの今後の動きから目が離せない。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。