“視聴率女王”米倉涼子、女優デビュー18年も常に自然体 「みんなにいまの私を受け入れていただきたいです」

米倉涼子(写真/teru)

 12日から始まる新ドラマ「ドクターX~大門未知子~」(テレビ朝日系)。今作で5回目となる人気シリーズではこれまで、長いキャリアを誇るそうそうたる面々と共演を果たした。それは彼女自身にどんなものをもたらしたのか。

 「やっぱり刺激ですね。西田敏行さん、岸部一徳さん、今回は大地真央さんも出てくださいます。外見だけでなく、積み上げてきたものがあるからこその貫禄、厚み、美しさ…。そういうものってにじみ出ますよね」

 自身もさまざまな経験を積み、後輩たちに刺激を与えるポジションになった。女優としてデビューし、早いもので18年になる。

 「この世界に入って、ずいぶんたつんだなって感じることはいろいろあります。若い子と並んで立つと、かつては『隣に立つのがいやだわ』なんて言われましたが、いまは私が同じことを言っていますから。体力だってどんどん落ちてきています。仕事ではいろいろキツくて、大変なときもあるし、みんなにいまの私を受け入れていただきたいですね」

 そんなことを言いつつも自分を甘やかすことはしない。

 「舞台が終わったあと、運動量が減るのでピラティスに通っていました。いまは時間がないのでストレッチしたり、腹筋したり。スケジュール的にどうにもならないときは、できるだけ自分で工夫をします。椅子にだってただ座るのでなく、足を上げたりとか」

 想像以上にハードな日々を送っている彼女。しかし、休日すら自宅でのんびり、というタイプではないそうだ。

 「休みの前の日に、親しい人たちとご飯に行って、次の日も昼前には出かけちゃう。ピラティスをしたり、踊りのお稽古をしたり。家にいると、しょっちゅう何か食べているし、それこそ1日、食べ物のことばかり考えてしまうんです。それなら、外に出かけるほうが安全でしょ。だから読書も家ではしません。本を読みたいときも外に出ます」

 食に関しても貪欲だ。ほぼ毎日肉を食べるなど、自分を「かなりの食いしん坊」と分析する。そんな彼女が「食べ物」というお題で、ミュージカル「シカゴ」に絡めたこんなエピソードを紹介してくれた。

 「ブロードウェーのときは、よく現場に差し入れをしていました。だから私のことをみんな、『涼子は食べるのも持ってきてくれる人』って思っていたんじゃないかな。東京公演のときは、たくさんの方が差し入れを持ってきてくださるから、共演者もスタッフも『涼子は日本だとスーパースターなんだ』って言っていました。それもこれも、差し入れのおかげですよね(笑)」

 2017年後半は、自身の代表作となった「ドクターX」と向き合う日々となる。12年に第1シリーズが始まり、昨年放送された第4シリーズは全11話の平均視聴率が21.5%(関東地方、ビデオリサーチ調べ)をマーク。この年の民放連ドラで1位の数字をたたき出した。「(視聴率を)取って同然」という見えないプレッシャーと戦う中での「息抜き方法」について聞いてみた。彼女はじっくり考えながら、自分の考えを説明した。

 「趣味っていうものがないんですよね。探しています。仕事が趣味ですっていうタイプでもないですし。ひたすら仕事をするより、できれば誰かに会ったり、遊んだりするほうがいいです。それで『次はどこの店で何を食べよう』とか『次はどこに旅行に行こう』とか架空の話で盛り上がるんです。それが息抜きかも」

 忙しさは売れっ子のゆえ。そんな彼女に少し意地悪だが、「もし1週間、自由な時間ができたら?」と質問してみた。

 「1週間?いろいろやりたいことはありますけど…。どこかに行きますね。どこに行けるだろう?海外。それは絶対。マイルがたっぷりたまる場所に行きます(笑)」

 飾らない言葉でテンポよく話す。時折冗談を挟みながら笑顔で対応する姿は親しみを感じさせる。その一方で、語ることの端々から己に対して厳しいことも伝わってくる。努力が実り、「ドクターX」は大ヒットシリーズに成長した。「第5シリーズでも新しい風を吹かせます」。インタビューの最後をこう力強く締めくくった米倉涼子。未知子同様、なんとも頼もしい人だ。(zakzak編集部)

■プロフィル

米倉涼子(よねくら・りょうこ) 1975年8月1日生まれ。92年「第6回全日本国民的美少女コンテスト」審査員特別賞受賞。モデルとして活躍後、女優に転身。「松本清張 黒革の手帖」(04年テレビ朝日系)が大ヒット。さらに「ドクターX」シリーズの高視聴率により“視聴率女王”との呼び名も。