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感情を揺らす音の存在 (1/2ページ)

★其ノ百六拾伍

 玄関先で「コンコン」という音がしたので、恐る恐る開けてみると、カナブンがドアに体当たりしていたとか、夜中にリビングから「ギリギリ」という音がするので様子をうかがうと熱帯魚が水槽についた苔を歯で削っていたとか…。独り暮らしをしていると、自分以外の何かが出す音に敏感になります。

 怖くはないですが(強がり)、音の正体が予想できない場合、突き止めるまでは不気味さで腰が引けることも。

 最近は水槽の魚が出す音や虫の羽音、体当たり音は判別できるようになったので、寝入りばなのBGMとして受け流す強さも身に付きました。これらのBGMに癒やされているかは…分かりませんが。

 実家にいた頃、ひとりで留守番をしていた夜中のこと。寝ていた私の耳に「ゴゴウ…グググ…ギシ…ギシ」とあまりにも奇妙な音が。目が覚めてしまい、「あー変な霊だったらどうしよう。とりつかれるのかな私…」とこの世で正気を保って生きることを諦めそうになりました。

 電気をつけて音のする方向に恐る恐る近づくと、歯ぎしりしながら、イビキをかいて寝るわが家の犬が…。思わず「ちょっと!」と犬を起こし、どこからそんな音が出るのか、口の中をのぞいたという思い出もあります。

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