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【ぴいぷる】「いかめし」製造・販売の3代目 女子アナから転身した今井麻椰、父の跡継ぐ決意したワケ (1/2ページ)

 はしの持ち方や鉛筆の握り方。世の中の物事には正しいやり方が存在する。

 では、いかめしの正しい食べ方はご存じだろうか。答えは「ようじをつかんで、耳から食べましょう」。

 昨年11月に放送されたバラエティー番組「沸騰ワード10」(日本テレビ系)がきっかけで、ただいま注目度が急上昇中だ。アナウンサーとして活躍していた美女が、全国区の駅弁「いかめし」の製造・販売「いかめし阿部商店」(北海道森町)の跡取りとなる。異例の転身を追った内容だった。

 女子アナになったきっかけそのものも、いかめしが関わってくるというから興味深い。

 慶応大を卒業後、カナダの大学への留学を経て、フジテレビの「アナウンストレーニング講座」を修了。2015年にキャスターとして「BSフジNEWS」に出演した。

 「留学中、現地でいかめしを販売するイベントがあって、手伝いをしたんです。自分でプレゼンしてだんだん商品が売れるようになったとき、『人に伝える仕事をしたい』と気付きました」

 阿部商店の代表を務める2代目の父親は初代のおいにあたる。

 アナウンサーの道に進む一方、「私は一人娘なんです。継がないで私の代で店がなくなるのはありえないとも、ずっと思っていました」と振り返る。

 東京出身。だが、幼いころから北海道を往復し、その味に親しんできた。昨年、3代目を継ぐ決意を父親に伝えると涙を流して喜んだ。

 華やかな女子アナの世界と、駅弁の現場は勝手が異なる。

 職場には約20人の従業員がいるが、20代は1人だけ。仕事を教わる師匠は68歳で、1日を終えて一緒に飲みに行く同僚は40代。全国の物産展や百貨店の催事場をまわる日々が、1年の半分を占める。

 「いかめしは毎日、その場で用意するんです。朝の7時ごろから準備を始め、まず凍ったイカのブロックを解凍します。これが腕の筋がおかしくなりそうなぐらい重いんです。一番難しいと感じているのは、お米をイカに詰める作業ですね。イカを持った瞬間に、どれだけの量を詰めるか即座に判断しないといけません」

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