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ホステスのヘルプ時代、よみがえる香りの記憶 悔やむのは… (1/2ページ)

★其ノ百九拾弐

 その昔、ホステスのヘルプをしていた時、「飲みの席」というものは独特の香りが漂う場所だなと思っていました。まずタバコの匂いが、いついかなる時も充満していたように思います。

 現在は、空前の嫌煙ブームのため、電子タバコが存在感を増してきていますが、当時は「まず一服」の火をお付けしないお客様は少なかったように感じていました。

 中には「付けてもらうのはいいよ」と辞退されたり、「マッチが好きなんだよね」とマッチを差し出されお付けしたりすることもありました。

 マッチを擦りなれていないせいか、妙に緊張してしまい「ぼきっ」と折って笑われたこともいい思い出です。これではいかんとスーパーでお徳用マッチを購入し、自宅で練習したものでした。当時から妙なところに執着する性分でしたね。

 葉巻を持ち込まれるお客様もいらっしゃり、私が初めて葉巻の香りを嗅いだのはバイト先のホステスさんが連れていらした社長さんの席でした。

 品種にもよるでしょうが、タバコとは違う甘くもったりとした煙の中に湿気のような、土のような香りを感じてボンヤリしていたら、「なんだ、お前、葉巻も見たことないのかよ。学生のヘルプか? まったくしょうがねぇなぁ」とからかわれてしまいましたが…。

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