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テレビドラマを地で行くような事件だった「風吹ジュン誘拐」 (1/2ページ)

 とかく芸能界は裏社会との関係が疑われる。そんな中、今では考えられないショッキングな事件があった。女優、風吹ジュン(64)の「誘拐事件」だ。

 1973年、写真家、デビッド・ハミルトンに日本人で初めてモデルに選ばれた風吹はその後、ユニチカの初代マスコットガールに輝き、歌手デビュー。当時、22歳。

 アイドル歌手では遅いデビューだが、長い髪と愛くるしいマスクで一躍人気を博し、青年誌の人気投票で山口百恵を抑えて1位になったことも。まさに時代が作り上げたアイドルだった。

 74年9月12日午後6時半頃、テレビ番組の収録中に暴力団幹部が押しかけ、風吹の所属事務所「G企画」のマネジャーを連れ去った。幹部は「風吹にはA企画との契約が残っている。風吹にA企画と話し合うように伝えろ」と指示。「その時、組事務所にはG企画の社長も連れ込まれた。社長はゴルフクラブで額を殴られ、血まみれだったそうです」(当時を知る芸能関係者)。

 しかし、それだけでは終わらなかった。翌13日午前0時過ぎ、テレビ番組の収録を終えて局を出た風吹とG企画の社員を待ち構えていた男たちが乗用車に押し込み、東京・品川区内の高級ホテルに連れ込んだのだ。まさにテレビドラマを地で行くような事件だった。

 ホテルの一室には暴力団系興行会社社長やA企画の社長、テレビでも活躍していた有名作詞家らがいて、話し合いが持たれ、風吹はG企画への移籍の無効を告げられた。

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