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【ぴいぷる】さいとう・たかを氏、ゴルゴ13にも通じるプロの流儀 連載50年目「生きているかぎり続ける」 (1/3ページ)

 国際舞台をまたにかけるスナイパー(狙撃手)の活躍を描いた『ゴルゴ13』の連載開始から、今年11月で50年目に突入する。それだけの歴史がありながら、今読んでも古さをまったく感じさせない。そこには、ある一つのこだわりがあった。

 「その時代の常識やその時代の価値観では書かないようにしてきた。それをやると、その時代しか通用しない。それを意識してやらないようにしてきたのが、何とか続いてきた理由の一つだと思っています」

 9日に発売された青年漫画誌「ビッグコミック」(小学館)では571話が掲載され、リイド社刊の単行本は184巻を数える。だが、連載を始めた当初は10話ほどで終わるつもりだった。

 「パターン分けをすると、例えば、宝探しや追いかけっこなど10ぐらいしか出てこなかった。だから、それで終わるつもりでした」と振り返る。

 ところが、そのとき、今も頭の中にコマ割りからセリフまで入っているという最終回を考えたことが、記録的な長期連載の礎になったという。

 「ラストがあるから、いくらでも書くことができた。つまり、いくら書いても挿話なんです。前と後ろがあって、挟み込んでいっている感じです。それが長く書けたもう一つの理由です」

 『ゴルゴ13』のほかにも多くの作品を手がけ、劇画家としてのキャリアは60年を超える。最も忙しい時代には、60時間連続で執筆を続け、わずかの仮眠を取って、再び48時間描くということもあった。そんな生活を送りながらも、連載を休んだことは一度もない。

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