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【ぴいぷる】元NHKアナの内多勝康さん、ホスピスに捧げる第二の人生 子供たちに教えられた社会人の気持ち芽生える施設の重要さ (1/3ページ)

 朝9時半、2階のプレイコーナーに子供たちが集まり、体操や歌、絵を描いたりする。その間、看護師や保育士、介護福祉士が寄り添い、話しかけたり、一緒に歌ったり、手足をマッサージしたり…。

 ここ国立成育医療研究センター内の短期入所施設「もみじの家」(東京都世田谷区)で過ごすのは、人工呼吸器や痰の吸引など医療的ケアが必要な子供たちだ。

 「表情を変えなかった子が、笑顔になる瞬間があります。うれしいですね」

 医療の進歩によって、幼い命が助かるケースが増えた。その一方で、これまで医師や看護師らが担っていた医療的ケアを退院後は家族がしなくてはならない。そんな負担を減らすために昨年4月、「もみじの家」が設立された。重病の子が数日間、家族と過ごすことができる。

 「英国の『子供ホスピス』を参考にしました。ホスピスというと、終末期のイメージもありますが、疲れを癒やす、休息を提供するという意味が強いんです。重い病気や障害を持つ子がワクワクするような遊びや学びの時間を体験し、家族にも安心してくつろいでもらいたいということで立ち上げました」

 利用者は、4月末で延べ424組にのぼる。

 利用したくても最初は不安に感じる家族が多いが、この人に会うと打ち解けていく。前職は、「生活ほっとモーニング」などのキャスターを務めたNHKのアナウンサーだ。

 「よく『どこかでお会いしました?』と聞かれます。共通の話題が1つあるだけでも、ありがたいことです」

 1986年にNHK入局。赴任した高松局では、若いアナウンサーが地元ボランティア協会の祭りの司会をすることが恒例だった。これが福祉との関わりの始まりになる。

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