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《zak女の雄叫び お題は「山」》亡くなった後も読まれ続ける小林麻央さんのブログ (1/2ページ)

 フリーアナウンサーの小林麻央さんが6月22日、34歳で死去した。乳がん公表後の昨年9月から始めた公式ブログ「KOKORO.」は大きな反響を呼び、読者数は270万人を超えていた。ブログは麻央さんが亡くなった後も継続公開され、最後の投稿には現在も、山のようなコメントが寄せられ続けている。なぜだろうか。

 私自身は仕事上の必要性から、ブログを読み始めた。だが、次第にその内容に引き込まれていった。病状を公開し、病床の顔写真も載せていることにまず驚いた。そして子供たちとのやり取りや、小さな喜びを大切にする姿勢に心を打たれた。

 麻央さんが存命中だった6月中旬、京都市内で開かれた「働く世代のがん患者サロン」を訪ねた。乳がんを患った女性たちに、麻央さんのブログをどのような思いで読んでいるのかを聞いてみたかったからだ。

 ある女性は「麻央さんがつらいことを書いているときは、正直言って読めないです。自分が元気じゃないときは何日か読まないでいて、後でまとめて読むことも多いです」と話した。同じ病気を持つ当事者だからこそ、感情移入してしまうのだろう。それならば無理して読まなくてもよいのに、なぜさかのぼってまで読むのだろうか。

 「そうはいっても、けっこう前向きな内容も多いし」とこの女性は言った。そして「私には“がん友”がいない。だから一般人のブログでも、がんの人のブログを探して読んでしまうんです」とつぶやいた。

 分かるような気がした。私はがんになったことはないが、不妊治療をしていたとき、この先本当に子供ができるのか、今自分がどういう状態なのか、不安になるたびに不妊治療中の人のブログを探しては食い入るように読んだ。何かが変わるわけではない。それでも、他にも治療を頑張っている人がいることに救いがあった。

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