記事詳細

【歌い継ぐ昭和 流行り歌 万華鏡】朝に曲完成→昼リハーサル→夜本番の強行軍 坂本九さん「上を向いて歩こう」誕生秘話 (1/2ページ)

 あの日から32年目の夏がやってきた。1985年8月12日、日航機123便が群馬・御巣鷹山に墜落した。亡くなった520人の中に、あの人の名前もあった。

 坂本九さんは60年、「悲しき六十才」が初めてのヒット。61年の「上を向いて歩こう」の大ヒットでスターの仲間入りをした。

 これまでの歌手といえば、真面目顔で行儀のいい人が主流だったが、九さんはいつも愛くるしいスマイルの人だった。

 語尾に何ともいえない抑揚とヨーデル的ファルセットの歌唱は、「これぞポップス」という新スターの誕生だった。そして歌、映画、司会となんでもこなせるエンターテイナーだった。

 その後、63年に米ビルボードで日本人として初めて1位を獲得。なんと100万枚のセールスを達成してゴールドディスクに輝いた。

 81年、R&Bバンドのテイスト・オブ・ハニーが英語のカバーでゴールドディスクを受賞。95年には、4PMというゴスペルグループもゴールドディスクを獲っている。

 同じ曲で3回もゴールドディスクを獲得したのは、全米でも3曲しかなかった。

 日本では79年にRCサクセションがロック調にアレンジしてカバー。歌としては忌野清志郎を聞いたという若者も多いのではないか。

 長い間、世界中に響きつづけて半世紀を超える。ヒット曲の裏には多くのエピソードがある。発売元のレコード会社は後進組で、社運をかけての海外へのセールスアプローチだった。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう