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芸能事務所の理不尽契約 夢を潰された27歳モデルの告白 (1/4ページ)

 ここ数年、契約をめぐる芸能人と事務所とのトラブルが次々と表面化し、社会問題となっている。問題解決へ向けて、行政も黙ってはいない。7月、公正取引委員会が芸能事務所の調査を始めたと報じられ、8月には公正取引委員会の有識者検討会が議論を始めた。そこでは、芸能人やスポーツ選手が移籍・独立するにあたり、独禁法上の問題となる契約や慣習がないか論じられている。契約や慣習が適正化されるのは、まだ先のことになるだろうが、いまも毎日、その理不尽な掟に振り回される人が大勢いる。ライターの森鷹久氏が、事務所によって自殺直前までに追い込まれながら、なんとか立ち直った女性モデルについてリポートする。

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 最近では人気タレントのローラさんが、昨年には能年玲奈こと女優の「のん」さんが、所属事務所とのトラブルが報じられ、のんさんなどは一時、芸能の仕事がまったくないという事態が起きた。都市伝説的に「怖い世界」だと囁かれてきた芸能界事情は、一般人が想像するよりもはるかに「ブラック」で、ついに公正取引委員会が、芸能界のみで通用し黙認されてきた、事務所に有利すぎる実態の調査にも乗り出すという。

 某大手事務所傘下のプロダクションに所属するモデルの夢香さん(仮名・27歳)も、前所属事務所からのありえない要求を我慢し続けた挙句、順調だったモデル活動に狂いが生じ、ほとんど自殺の直前まで追い込まれた過去がある。

 「友人といったファッションショーの帰り道で、前所属事務所のスカウトに声をかけられたのがきっかけです。小さなプロダクションでしたが、ViVIやCanCamなどの赤文字系雑誌読者モデルも何人か所属していることも知っていました。元々モデルに興味があった私は、翌日には両親を説得し、事務所に所属することに決めたんです」

NEWSポストセブン
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