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【ぴいぷる】元宝塚・安蘭けい、初めての女性役は「裸を見せるようで恥ずかしかった」 役者観ことごとく覆された蜷川氏との出会い (1/3ページ)

 凛とした女性だ。その美しさは、彼女の心の奥にある“覚悟”からあふれてくるのだろう。

 宝塚歌劇団星組の男役トップスターだった。だが、最初から恵まれていたわけではない。宝塚音楽学校は15歳から受け続け、4度目の挑戦で合格するという苦労人だ。

 「もともとは宝塚ってピンとこなかったんです。やりたいのはこれじゃないって。でも歌って踊る仕事がしたかった。だから意地でも受かってやろうと。自分の信念は曲げたくなかったから」

 トップスターになったのは2006年、入団16年目のときだった。かなりの遅咲きだが、09年に退団するまでの3年間、女性が憧れる理想の男性像を演じ続けてきた。

 「退団後、初めて女性役をやったときは本当に恥ずかしかったですよ。だって、宝塚では本名から芸名に着替えて、さらに男の役になりきるわけです。女性の役って、その段取りが少ないわけですから、より自分に近くなってしまう。なんか裸を見せるようで、恥ずかしかったんです」

 しかし、そんな恥ずかしさも、役者としての自分の至らなさだと痛感させられたのが、演出家、蜷川幸雄氏(享年80)との出会いだった。

 11年、蜷川氏が演出する「アントニーとクレオパトラ」に出演した。そして、蜷川氏の洗礼を浴び、それまで抱いていた役者観をことごとく覆された。

 「大人になったら、なかなか泣くまで怒られることってないですよね。私も宝塚の下積み時代以来でした。自分は何でできないのかって泣きましたよ」と衝撃の体験を明かす。

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