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【テリー伊藤 狸の皮算用】うれしいレコード復活、若者が求める“アナログ感” それでも手を出さない理由 (1/2ページ)

 先日、東京・神保町の昭和の雰囲気を漂わせるレトロな喫茶店に行ったら、クラシック音楽をレコードで流していた。心地よかったね。

 また、月に1回ぐらい足を運ぶ高円寺の名曲喫茶では、私の顔を見ると必ずドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルの『カノン』をかけてくれる。これもレコード。これまたホッとする。

 最近、「レコードが復活しつつある」という話をよく聞く。日本レコード協会の調べでは、昨年の国内のレコード生産枚数は79万枚と過去10年では最多になった。この数字は09年の約8倍。世界でも、この10年前の12倍以上売れているという。

 このメーン購買層は若者たちで、30代が一番多く、40代、20代と続く。レコードを発売する人気ミュージシャンも増えている。この風潮に、ソニー・ミュージックエンタテインメントも国内でのレコードの自社生産を約30年ぶりに再開するという。今年度のうちに静岡の工場で生産を始める。

 クルマに乗ったら機械音でナビが指示してくれる世の中、そういったデジタル音ばかり聴いていると、レコードに針を落としたときのアナログ音が何か優しく感じられるのだろう。

 これ、発光ダイオード(LED)の照明器具より、ロウソクやキャンドルの明かりのほうが温かく感じられるのと同じ。これが人間の生理なんだろうね。

 特に耳が鋭い若い世代がレコードを聴いてくれるのは、うれしいよね。ただ、その半面、意外に私たちのようなレコード世代は手を出していない。

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