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【聖林裏表】ロケ地スカウトが銃で惨殺、裏に麻薬組織の凶暴化 巻き込まれた「メキシコもの」動画配信サービス (1/2ページ)

 米動画配信サービス「ネットフリックス」の作品は最近、「メキシコもの」がやたらと目立つ。麻薬組織の最高幹部の自伝ドラマや犯罪ドラマ、政治と陰謀のストーリー……。ヒスパニック(中南米系)が多く住む米国や、それこそ中南米市場のニーズを見込んだ戦略というが、確かにおもしろいものが多い。どれも、力による支配や粗暴な感じが印象に残る。

 ところが、9月、衝撃的な事件が起きた。メキシコでのロケ地を選定するために下見をしていたメキシコ人ロケーション・スカウト、カルロス・ムニョス・ポルタル氏(37)が多数の銃弾を撃ち込まれ、射殺体でみつかった。

 ロケーション・スカウトとは、作品の舞台に合うロケ地を探し、安全性や交通アクセス、雑音などの周辺環境などをリサーチした上で、監督やプロデューサーらに提案する重要な役割を果たす。ポルタル氏はこれまで、人気映画シリーズ「ワイルド・スピード」や「007 スペクター」(2015年)、「ボーダーライン」(同)などのハリウッド映画で「大役」を務めていたベテランだ。

 ポルタル氏は、メキシコ市から北に約100キロ離れた田舎街で、車の運転席に座った状態で射殺されていたという。被弾は数十発におよび、米メディアは「ハチの巣状態だった」と報じた。強盗の襲撃というより、強い殺意が感じられる。地元警察が捜査を続行しているが、犯人像を含め詳細は公表されていない。

 ポルタル氏は、麻薬組織と捜査当局との攻防をあつかったネットフリックスオリジナルの人気ドラマシリーズ「ナルコス」のシリーズ4のロケ地を探していた。「ナルコス」とはスペイン語で「麻薬密売人」。

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