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女優・大林素子が演じる心も体も大きい「特攻の母」 初演から9年「体になじんできた」 (1/2ページ)

 元女子バレーボール日本代表で女優、大林素子(50)の主演舞台「MOTHER(マザー)~特攻の母 鳥濱トメ物語」が5日、東京・渋谷の「新国立劇場 小劇場」で幕を開ける。

 鹿児島・知覧町の基地から飛び立った特攻隊員たちと、出撃前に訪れた食堂「富屋食堂」経営者の鳥濱トメとの心の交流を描く。実在の遺書をもとに紡がれた舞台だ。

 トメ役を演じる大林は知覧町を訪れ、関係者や遺族から話を聞いた。「トメさんの残した言葉が心にグッときました。あの当時、切ない思いを抱えた女性が全国にたくさんいたのだと思います。その人たちの思いを伝えられたら…」

 五輪に3度出場。トップアスリートから女優に転身した。「今でも『背がデカイ!』という声はあります。でも、私がバレーをやっていた頃を知らない若い世代も増えてきました」。同舞台の初演は2009年。9年目を迎えるロングランは、女優・大林が浸透してきた証しでもある。

 トメ役は43歳前後の設定。「初演の頃、私はトメさんより年下でした。今は役の年齢を超え、より体になじんできた気がします」と実感を込める。その上で「この舞台は特に話し方を大事にしているんです」と明かした。隊員たちはあえて自身の出身地の言葉で演じている。トメを母親のように慕う隊員たちがお国言葉で話す姿に観客は親近感を覚え、その先にある別れの切なさや死の重みが迫ってくるのだ。

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