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【ぴいぷる】紳助さん引退会見も取り仕切った吉本元名物広報マン・竹中功氏、受刑者に伝える究極コミュ術で再犯率ゼロへ (3/3ページ)

 さらに、コンプライアンス・リスク管理委員長として、所属タレントの事件、事故の際の報道対応も担当。島田紳助引退会見、河本準一の親族による生活保護不正受給問題、たむらけんじが運営する焼肉店の食中毒事件などの謝罪会見も仕切った。

 「何か起きたとき、『竹中の指示を請え』ということになって。名前も知らない若手タレントを担当する会うたこともないマネジャーから、電話が24時間かかってくるんですわ。『誰それが風邪ひいて、明日の放送休みます』。そんなもん、そっちで勝手に処理しろって言いたいですわ」

 超多忙になって、クリエイティビティーが落ちたことを感じ、一昨年夏、35年勤めた吉本を退社する。その直前、有給を利用して3カ月、ニューヨークのハーレムに住んだ。「貧乏なのに住んでる人は大阪の100倍明るいんですわ。この経験も出所者向けのプログラムに生かしたいです」

 吉本時代、アントニオ猪木のプロレス興行に誘われた河内家菊水丸の担当マネジャーとして、湾岸戦争の開戦42日前のバグダッドにいたり、核問題が騒がれ始めた北朝鮮の平壌で平和の祭典をしたり、宇宙に行ったTBSの秋山豊寛記者(当時)のラジオ特番制作のため、ソ連崩壊2日前のモスクワにいたり。なぜかハリウッド映画『ブラック・レイン』にも出演…。

 話の引き出しはまだまだ豊富、尽きることがない。(ペン・鈴木恭平 カメラ・寺河内美奈)

 ■竹中功(たけなか・いさお) 1959年2月6日、大阪市生まれ。58歳。81年、同志社大学法学部法律学科を卒業して吉本興業入社。よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務、よしもとアドミニストレーション代表取締役などを経て、2015年、退社。現在は「モダン・ボーイズ」の代表取締役。著書に『わらわしたい-竹中版・正調よしもと林正之助伝』(河出書房新社)、『よい謝罪』(日経BP社)。

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