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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】2時間ドラマという“修業” 監督殴ってやると通い続けた現場、鬱屈した自分が輝いて見えた (1/2ページ)

 今年の春、2時間ドラマのさきがけだった「土曜ワイド劇場」が「日曜ワイド」として土曜の夜から日曜の午前中に放送時間が移動した。

 放送時間も2時間ではなくなった。新人時代から2時間ドラマというステージで多くの芝居の勉強をさせてもらった私たち世代には、時代の変化を感じるものだった。

 私たち世代の俳優が若かった1980年代後半、2時間ドラマというステージは、普通の連続ドラマとは違う世界だった。それは若者中心のキャスティングか、ベテラン系のキャスティングといった表面的なものではなく、2時間ドラマは映画監督が演出をするという点で、大きく違っていた。

 新作映画がひと月に何本も撮影されていたような映画黄金時代が終わり、映画監督たちがテレビドラマに移行してきたのだ。

 また、当時も今も連続ドラマの監督というのは、テレビ局員やドラマ制作会社の社員が行うケースが多い。

 映画出身の監督が「荒っぽい」のは当然で、若手の俳優の未熟な演技に罵声を浴びせることも珍しくはなかった。不器用な私などは朝から晩まで怒鳴られっぱなしの日ばかりで、怒鳴られスタジオの隅で泣いている新人女優もよく目にした。

 もちろん今のテレビドラマの現場で、そのような「パワハラ」まがいの圧迫演出が行われることは皆無だ。若い俳優と若い監督たちも、友達同士のような表情で接している。

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