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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】憧れのリドリー・スコット監督、最近の作品は継ぎはぎだらけ 「ブレードランナー」新作にも複雑な思い (1/2ページ)

 映画「エイリアン」や「ブレードランナー」などで、昭和の青年たちのSF映画に対する世界観そのものを完結してしまったと言っても過言ではない映画監督、リドリー・スコット(79)。

 彼の映画は「鉄腕アトム」に始まり「宇宙戦艦ヤマト」という私たちのSF観を根幹からたたき壊した。

 本当の宇宙メカというのは、アニメに出てくるピカピカのマシンではなく、下町の薄暗い工場の機械のように油まみれで薄汚いと教えてくれた。

 また未来の世界に生きる人間たちは、マシンだけは進化しているが、それを使う人間は場末のヤカラであるという残酷なリアリティーを教えてくれた。

 SF的な世界観だけでなく、未来そのものが明るく輝いてはいない、という妙に納得できる未来像までを私たちに刷り込んでしまったのだ。

 だが、その刷り込まれた世界が嫌いかといわれれば、全く逆で、私はその手の薄汚れた近未来観というのが大好きになった。

 「2019年、戦争や環境破壊により富裕層の大半は宇宙に移住し、地球に残った庶民は、アジアだらけの人口過密の大都市でうごめくように生きている」

 映画は1982年のモノで、40年後にやって来るというそんな世界の中でハードボイルドに生きる中年になった未来の自分を夢想さえした。

 しかし、そんな少年時代を生きた私は、ここのところのR・スコット監督の作品に首をひねっている。とくに新エイリアンシリーズの「プロメテウス」と「コヴェナント」には戸惑いを隠せない。

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