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【ぴいぷる】ピアニスト・仲道郁代「真っ暗な部屋で感じた音の向こうのブラックホール」 (1/3ページ)

 「考えてもみてくださいよ。クラシック音楽って、200年も300年も昔の人が作ったんですよ。時代や国、生活も環境も違うのに、今でも親しまれている。作った人たちの思いが詰まっているから、クラシック音楽って面白いんですよ」

 言わずと知れたクラシック界を代表するピアニストだ。デビューから30年を迎えたが、「クラシック音楽がよく分からない」という初心者でも気兼ねなく楽しめるコンサートの開催にキャリアの大半を注ぎ込んできた。

 「分からなくて当然なんです。だって、自分が何者かなんて、分からないじゃないですか。人のことだって分からない。ましてや、ずっと昔の人が作った音楽なんて分からないのが基本。でも、どこか頭の片隅にある記憶と結びついて、感動につながるんです。この感動は知識から生まれてくるものじゃないです」

 クラシック音楽の面白さをいかに伝えるか。そのためには、まずは触れてもらわないことには、そうした記憶は生まれないし、感動にも結びつかない。9月からBSフジで始まった「ロマンティックなピアノ」(土曜午後11時55分)はそのための入り口になる番組だ。

 「5分番組なんですけど、たかが5分、されど5分。その中で作曲家の気持ちや、曲の魅力を伝えたいと思いながら、作っています。クラシックが分からないという方は何をどう感じていいかが分からないと思っているんです。だから、感じることの入り口になればといいなと。いろんな情報を盛り込んでも、音を聴いていただくことが、一番のインフォメーションなんです。そういう意味で映像って重要ですよね。でも、テレビには慣れないですね」

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