記事詳細

【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】おとなしい人が豹変、車内という匿名性が生み出す「怪物」 東名高速夫婦死亡事故の闇 (1/2ページ)

 東名高速道路での交通トラブルから、追い越し車線に停車させられた夫婦が死亡する事故は、誰もが知るところだろう。この事件の報道の中で「ロードレイジ」という交通トラブルへの過激な報復行動の英語呼称を初めて知った。

 私は思わずスティーブン・スピルバーグの映画「激突」を思い出した。1970年代の映画なので、そういった事件は、車社会であるアメリカでは当時からあったということだ。

 東名高速の事件では、逮捕された男の粗暴さが際立ち、国民的感情から彼への個人攻撃に終始してしまったが、都内を車通勤している私の感覚では、彼のような「怪物」はゴロゴロしているというのが正直なところだ。

 実際にあの事件以降もロードレイジに近いものを私自身も何度か経験している。どんな「怪物」なのだろうかと相手をミラーで確認すると、おとなしそうな普通のサラリーマン風だったりするのが共通する。

 車の動きから感じる暴力性と、その普通の風貌とのギャップに驚くが、そのギャップこそが「ロードレイジ」の根源なのであろう。

 私などは酔町・歌舞伎町などにも出向くことも多いが、いかにもトラブルが多そうな歌舞伎町でも、普通の風貌のサラリーマンが執拗(しつよう)に威嚇してくるといったロードレイジのようなトラブルというのはめったにないものである。

 その差は何なのだろう。首都高で怒り狂い、歌舞伎町でおとなしいというのは変である。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう