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【高須基仁 人たらしの極意】吉永小百合、72歳の“純情”と“反権力” 第五福竜丸建造70年記念特別展に出席 (1/2ページ)

 東京がトランプ米大統領の来日に沸いていた5日、「原爆詩」の朗読をライフワークにする女優の吉永小百合が、江東区夢の島の第五福竜丸展示館を訪れた。

 1954年3月1日、太平洋のビキニ環礁付近で米の水爆実験に遭遇した第五福竜丸では乗組員23人が被曝し、半年後に久保山愛吉さんが亡くなっている。

 建造70年記念特別展のオープニングに元乗組員の大石又七さん(83)らと出席した小百合は当時、小学生。「70年も保存されるなんて奇跡。100年、もってもらいたい。子供たちも見て、感じて次の世代に引き継いでほしい」と静かに語った。

 そして、来日中のトランプ大統領が、「リメンバー・パールハーバー」とツイートしたことにも触れ、「広島、長崎、第五福竜丸、福島を忘れないで、と言いたい」と、数少ない参加者を前に、切々と呼びかけた。

 戦争の悲惨さを語り継いできた彼女は、この記念館でも詩の読み聴かせを行い、私は人に紛れて幾度か聴いてきた。

 思わず私は「独りぼっちで抗っているな…」と、会場でつぶやいた。

 女性学の権威、上野千鶴子は「結婚していても、していなくても、長生きすれば最後はみんな独りになる」と説いた。

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