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【板垣眞理子 LA発 芸能Watch】ディズニー作品を「映画賞候補から外す」 報道の自由めぐり連帯した米ジャーナリストの心意気 (1/2ページ)

 発端は、9月末にLAタイムズに載った調査報道だった。ディズニーランドとディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーがあるのは、カリフォルニア州アナハイム市。しかしこの巨大テーマパークの莫大な収益の大半は、エンタメ産業の中心地であるバーバンク市に本社を置くウォルト・ディズニー・カンパニーに入る。

 アナハイム市が同社に与える優遇措置などの問題が掲載されたのだ。この記事が事実に反するとしてディズニー社は、同社製作の映画のプレス試写などからLAタイムズを締め出す措置を取った。これに対し、全米メディアやジャーナリストから「報道の自由を侵すもの」と怒りが噴出。サイトは炎上した。

 米国では映画評論は確立した分野で、評論家の公正かつ厳しい評が関係者を一喜一憂させ、ファンは評を頼りに観る作品を選ぶと言っていい。

 「LAタイムズが制裁を受ける限り、映画評を書くことは私の良心に反する」(ワシントン・ポスト)。「権力のある会社が報道機関を罰するのは、身の毛のよだつ行為。国民の利益に反する危険な先例」(NYタイムズ)と、現政権の不正疑惑糾弾の急先鋒として飛ぶ鳥も落とす勢いの二大紙が猛反発。今後ディズニー作品の試写をボイコットする“連帯”を表明したのだ。

 ハリウッドからも声援が。来年3月全米公開の1億ドルをかけたディズニー作品を監督したアフリカ系女流監督、エバ・デュバーネイは、「立ち上がった映画ジャーナリストに喝采を送る」とツイート。

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