記事詳細

【元文春エース記者 竜太郎が見た!】猛省すべきは相撲協会の悪しき体質 日馬事件、協会関係者の反応は「たいした問題ではない」だった (1/2ページ)

 先週土曜日の2日、県警の事情聴取のため鳥取へ向かう元横綱日馬富士は、記者から「お世話になった方々へ何か一言」と問い掛けられ、涙ぐみ目頭を押さえながら「しっかり話したい」と語った。

 いったい、なぜこんなことになってしまったのか-。

 モンゴルから単身来日し、厳しい上下関係と言葉の壁に苦労しつつ、国技の最高位までのぼりつめた日馬富士の胸中にはこんな思いが去来しているに違いない。

 「流れが変わったのは、横綱審議委員会が厳しい処分が必要という見解を示したこと。現役横綱の解雇となれば相撲協会にとって前代未聞の不祥事です。番組編成会議までに引退届を出せば、初場所の番付表に日馬富士の名前を出さなくて済むし、引退であれば退職金が受け取れる。日馬富士が不本意であってもその選択肢しかなかった。協会の意向に忖度した形です」(相撲記者)

 引退会見は貴ノ岩への謝罪というよりも協会やファンへの謝罪の印象が強く、日馬富士が「礼儀がなっていないことを教えるのは先輩の義務」と弁解したように、制裁を加えるのが当然という認識は拭えないでいる。

 家庭内虐待が世代を越えて連鎖するように、いわゆる“かわいがり”行為も、“相撲界の伝統”として体に染みついているのだろう。それは日馬富士に限らず、相撲界全体も同じだ。

 暴行事件発覚当時、取材を進めると、協会関係者の反応は「たいした問題ではない」というものだった。貴ノ岩が「鳥取巡業の後もピンピンしていた」という証言やそれを裏付ける映像も出てきた。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう