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【中本裕己 エンタなう】ニコラス・ケイジの怪演がマニア心をくすぐる! 映画「オレの獲物はビンラディン」

 ハリウッドの大スターでありながら、ぶっとんだB級映画にもたびたび登場してマニア心をくすぐるニコラス・ケイジ。ちょっとは仕事を選んだら? と思うが、中でも映画「オレの獲物はビンラディン」は怪演中の怪演。彼が演じる主人公は、何と実在の人物である。

 米コロラド州の片田舎。9・11同時多発テロの首謀者とされるテロリスト、オサマ・ビンラディンの居所をつかめない米政府に業を煮やす男がいた。長い白髪に髭をたくわえたゲイリー・フォークナー(ケイジ)は、人工透析中に、「ビンラディンを捕まえるのは君の使命だ」と神の啓示を受ける。「アメリカを救うのはオレしかいない」と捕獲作戦を決断。資金集めでラスベガスのカジノへ出かけたり、サンディエゴに飛んで、渡航手段のヨットを探したり、と順番が何かおかしい。

 だが、あらゆる困難を超えて、日本刀を手に潜伏先とされるパキスタンにたどりつくや、現地人と陽気に交流、一方でCIAに目をつけられ…。

 コメディータッチの脚色はどこまで現実なのか。実在のゲイリーは7回単身パキスタンに出陣し、当局に拘束されるも、帰国後は米大手メディアに絶賛されている。

 暴走する愛国心と狂気、一途な正義を早口でまくしたてるケイジのなりきりぶりは出色。意外や心温まるラブロマンスもある。せわしない師走のひととき、肩の力がずるっと抜ける作品だ。

 東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほかで、16日から順次公開。 (中本裕己)

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