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【フリーアナウンサー近藤淳子のまもなく本番です】話し上手になるには、まず「聴く力」を鍛えてみては? (1/2ページ)

 金沢の放送局に勤務していたとき、東京キー局で全国放送されている番組にお邪魔し、系列局を結ぶ年末特番の中継内容について番宣したことがありました。伝える内容は事前打ち合わせで決まっていたのですが、慣れ親しんでいる金沢のスタジオと違う空気にのまれてしまったのか、本番中にも関わらず一瞬口籠ってしまいました。そのトークで一瞬の間が出来た時、番組司会者だった福留功男アナウンサーが私の目をしっかり強く見て、満面笑顔で大きくゆっくりと頷いてくださいました。ほんの一瞬の動作でしたが、そのおかげで不意につまっていた言葉もスムーズに復活。福留アナは表立って言葉を発する事なく、私の緊張を瞬時にほぐしたのです。まさに話を聴くプロの技によって背中を押して頂いた瞬間でした。同時に話し方を鍛えたければ、聴き方も一緒に鍛えていかなければいけないことを実践で教えて頂いた本番となりました。

 とある放送局のアナウンサー試験の人事担当者が、「話しているときは勿論のこと、人の話を聴いているときの表情や態度こそ観察している」と話していました。

 アナウンサーの本番に限ったことではないと思います。社会生活を送っている中で話し上手になりたいという方は、冠婚葬祭や学校行事などでのパブリックスピーチの聴き方を鍛えてみるのもいいかもしれません。話し手をしっかり見て頷いたり、内容に寄り添った表情で聴くことが、聴き手から話し手へエールを送ることになると思います。もし、話し手が聴き手であるあなたの方ばかり見ていたら、とても上手く聴けていて、話し手はあなたの聴く力に助けられているのかもしれません。

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