記事詳細

【ぴいぷる】森田正光氏、粋でユニークな風流予報は雲上人の教え 「忠実にパクりまくった」 (2/3ページ)

 「遺骨を拾いながら僕は、倉嶋先生が説かれた気象の知識の大事さ、防災の大事さを語り継がねばと思った。そして命日を先生が作った熱帯夜という気象用語にあやかり『熱帯夜忌』としたい。多くの人にね、先生のメッセージ知ってほしいんです」

 「実はね」と続ける。

 「風流気象学の創始者は倉嶋先生です。僕は先生の方法を忠実にパクりまくっただけ。だから倉嶋イズムの正統な継承者なんです、僕は」

 ちゃめっ気をたたえた目が細くなる。だが倉嶋さんに誓った防災意識の普及は忘れない。

 暴風、竜巻、ゲリラ豪雨、巨大台風に豪雪…。近年気象庁からは「これまでに経験したことがない」と冠する「極端気象」がよく発表される。

 「ここ10年で1時間に50ミリメートルを超える大雨警報級の雨は以前の1・3倍、極端気象は3倍に増えたと言われます。インフラが整い人的災害は減少傾向、でも海面水温の上昇や地球温暖化で大気中の水蒸気の量が増え、これからも気象は一層凶暴化するでしょう」

 それでも手はある。「情報は命を救う」。そう信じている。

 伊勢湾台風(1959年9月26日上陸)では台風の進路予報はきちんと出されていた。が、約5000人にも上る死者を数えたのはなぜか。

 「当日は土曜日で半ドンでした。せっかくの情報は気象に関わる人たちの机上におかれたまま一般に知らされることなく、放置されたんです」

 2年後襲来した第二室戸台風は規模では伊勢湾台風を上回る。死者は200人と少なかった。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース