記事詳細

【ぴいぷる】漫画家・弘兼憲史さん、古希迎えて楽しく生きる豊かな老い「『病人・島耕作』なんて想像したくないですよ」 (1/3ページ)

 ここ20年近く年賀状のやり取りをしていない。

 「漫画家には印刷所や製本所の年末年始の休みに対応する年末進行というものがあって、原稿締め切りが前倒しになり、年賀状を書く暇がないんです。以前は正月の箱根駅伝を観戦しながら書いていましたが、高校駅伝から選手を応援していて、みんなで予想し合う楽しみもあり、そんな面白いことがあるのに書いていられない。で、思い立ってやめました。案外、相手も同じ気持ちなんですね」

 昨年9月に古希を迎えた。節目の際には、『50歳からの「死に方」 残り30年の生き方』(廣済堂出版)や『弘兼流60歳からの手ぶら人生』(海竜社)などの書籍を出していた。

 今回は『古希に乾杯!ヨレヨレ人生も、また楽し』(海竜社)で、「年賀状や歳暮は廃止しよう」「老け込まない秘訣は多少のストレス」などを指南している。

 「表紙の画は昨年1月に亡くなった『おヒョイさん』こと藤村俊二さんをイメージして描きました。飄々として、面倒なことがありそうだとヒョイと消えちゃう方で、自由に生きていました。ああいう生き方が好きなんです」

 結局、「豊かな老後」はどれだけ楽しく生きていられるかということに尽きるという。

 「僕は生涯現役で漫画を描き続けるつもりですが、仕事をしない人も何らかの形で人の役に立つようなことをした方が若さを保てます。ボランティアでも畑仕事でも何でもいいんです。僕の親父は区民農園でトマトとかナスとか作っていて、最後まで元気でした」

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう