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【中本裕己 エンタなう】孤高のスパイ組織の痛快アクション映画「キングスマン ゴールデン・サークル」

 「007」も「ミッション:インポッシブル」も無かった正月興行で、スパイ映画ファンを歓喜させているのが、「キングスマン ゴールデン・サークル」(公開中)だ。

 ロンドンの名門紳士服店がひしめくサヴィルロウ通りにあるキングスマンは、表向きは高級テーラーだが、どこの機関にも所属しないスパイ組織。世界の危機を何度も救ってきた。親方日の丸、いや親方ユニオンジャックのジェームズ・ボンド以上に孤高なのだ。

 前作では、コリンファース演じるスパイのハリーが死んだ同僚の息子を鍛えあげ、タロン・エガートン演じる新人スパイのエグジーが誕生した。パリッとスーツを着こなし、特殊機能の付いた黒縁眼鏡をかけたエグジーが、キレのいいアクションを見せる。

 組織を壊滅寸前に陥れた宿敵を追って、ロンドンの街でカーチェイス、過酷な雪山ではスリル満点の格闘。そして、たどりついた密林の奥地には1950年代のアメリカ・ヒッピー文化に傾倒した女帝が君臨する麻薬の巣窟があった。

 女帝は世界の麻薬市場を牛耳っていて、だれかとよく似たアメリカの大統領とも意気投合。荒唐無稽なストーリーのようでいて、英国紳士的目線から今の世界を風刺している。大いに笑ったのは、麻薬の巣窟に軟禁された人気歌手の本人役として、エルトン・ジョンが登場するシーン。痛快な演技は必見だ。

 前作を見ていなくても、十分楽しめる。前作DVDを予習してから見ると、さらに楽しめる。(中本裕己)

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