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【篠木雅博 歌い継ぐ昭和 流行り歌 万華鏡】天地真理 日本中で支持されたアイドルの元祖 チャリティーソングでよみがえった「ひとりじゃないの」 (1/2ページ)

 2011年の東日本大震災復興のチャリティーソングとして天地真理(66)の「ひとりじゃないの」(1972年)が配信された。アイドルソングがこういう形でよみがえるのは珍しい。

 埼玉県大宮市(現さいたま市)生まれで、両親の離婚を機に東京に転居。母親が買ったピアノに親しみ、音大付属高校のピアノ科に進むが、途中で声楽科に転科する。

 彼女の歌い方は声楽を習ったクラシカルな唱法である。声質は柔らかくミュートされて温かさがある。当時の制作担当者は「彼女のファルセット(裏声)はすばらしく、譜面も読め、ピアノやギターの演奏もできた。それを十分に生かすため、特にアレンジは何時間もかけ、若々しく攻撃的なものにした」と明かす。

 デビュー前にTBS「時間ですよ」のオーディションを受けるが不合格に。だが、出演者の森光子が強く推して採用される。これが運なのか。「となりのまりちゃん」役で、「松の湯」の隣家の2階で白いギターを弾きながら「恋は水色」(仏楽曲)を歌った。

 この“ちょっと出”でたちまち評判になる。くるりとした瞳に少し上向きな鼻、笑顔はまぶしいくらいかわいくて、日本中が「まりちゃん」の大合唱だった。広範囲に支持されたアイドルの元祖といえる。

 71年のデビュー曲「水色の恋」は大ヒット。続けて「ちいさな恋」「ひとりじゃないの」「虹をわたって」など5曲がオリコンシングルチャート1位となった。

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