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【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】伊豆大島へのサプライズ旅行 震災時、お世話になったママとの再会で繋がりを実感 (2/2ページ)

 この夜も自家製の海苔(のり)でわれわれを歓待してくれました。大島の友達も集まり、話題は大島の話になります。「昔は必ず客船で帰る人たちにドラの音と紙テープで見送ってたのに、最近はやらないのよぅ」。

 私も客船で大島を後にしたことがあり、そのときは紙テープがドラの音が響くデッキと桟橋で見送ってくれる人たちとをつなげてくれたものです。船が出るとその紙テープが切れて、次第に島が遠くなっていく。旅情をかき立ててくれたシーンでした。

 この日はこの後、2軒巡ってしまい、翌朝は完全なる二日酔い。帰りの船まで時間があったので港近くでまた宴を始めてしまい、結局、出船ギリギリまで飲んでしまいました。

 千鳥足で桟橋に向かうと、まりこママが待ち受けてくれていました。今回は客船ではなくジェット船でしたから、ドラの音と紙テープの別れではありません。それでも、ママは船が出るまで桟橋に立ち、船が出ると手を振ってくれるのです。紙テープはありませんでしたが、確かにママと私たちは繋がっていたのです。

 ありがとう、さようなら。この気持ちこそが「また再び訪れたい」と願う約束の地となるのです。

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(水曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)など。新刊「スナックの歩き方」(イースト新書)が発売中。

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