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【シネマパラダイス】殺人犯を仮釈放させ過疎の町へ送り込む国家プロジェクト「羊の木」

 山上たつひこ原作、いがらしみきお作画のヒューマンサスペンス漫画の映画化。

 寂れた港町の市役所職員、月末(錦戸亮)は、転入者の男女6人の受け入れを命じられる。素性の知れない彼らは、実は元殺人犯。受刑者を仮釈放させ過疎の町へ送り込む国家プロジェクトだった。

 そして港で起きた死亡事故がきっかけで6人の感情が交錯し始める。受刑者役に松田龍平、北村一輝、優香ら。吉田大八監督。3日公開、上映時間2時間6分。

 【ホンネ】刑務所不足と仮釈放制度、地方の過疎化など今日的テーマを切り取る社会派サスペンスとして完成度が高い。犯罪者に対する偏見と差別意識を捉え、冒頭から不穏な雰囲気を垂れ込めさせ、後半、劇的に緊張感を高めて行く演出が妙。6人6様の心の深淵を掘り下げている群像劇でもある。(映画評論家・やまがたじゅん)★★★★

 ★5つで満点

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