記事詳細

【立川志らべ CS・BS 今週の狙い撃ち】軽いノリで始まるも、軽くない…米国人が問う米参加の戦争映画「スリー・キングス」

★「スリー・キングス」<スカパー!CS624 FOXムービー 2月6日(火)午後4時50分>

 もうすぐアカデミー賞の発表もありますが、映画の評価というのは実に難しいものです。年末に友人とも話したのですが、この1年で面白かった映画を挙げても、その時の気分や社会状況など、さまざまなことが絡み合ってくるので簡単には結論が出ないものです。そして、時がたってから過去見た映画の評価が上がったりもするわけです。

 経験が未熟な10代、20代の時につまらないと思ったものが面白く感じられたりもします。もしくは、その映画に時代が追いついてきた場合もありますね。

 6日午後4時50分からスカパー!FOXムービーで放送される「スリー・キングス」は1999年に製作された映画。

 日本では2000年4月に公開。個人的なことを言いますと、私、2000年3月に師匠・立川志らくに入門しているので、この映画が公開されていたことをよく覚えております。湾岸戦争を描いた作品で、話題になっていました。

 湾岸戦争で米軍のハイテク部隊が活躍する傍ら、基地でじっとチャンスを窺う職業軍人のアーチー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)。だがついに、行動すべき時が来た。ゲイツと3人の刺激に飢えたアメリカ兵は、イラク軍に盗まれ地下壕に隠された金塊の強奪を決意する…。

 実に軽いノリで始まるのです。でも軽くない。アメリカ人がアメリカの参加した戦争について問うているのです。

 この映画、話題だった割には、賞レースに加わることなく、その後の評価はそれほど高くありませんでした。しかし、この後にアメリカはイラク戦争に突入します。この2つの戦争は大統領、ブッシュ親子が始めるのですから変な因縁です。

 監督はデヴィッド・O・ラッセル。

 トランプが大統領になり、世界の秩序が変化していくこの時代に、「スリー・キングス」という映画は再び見るべき作品なのでは?(立川志らべ)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう