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【ぴいぷる】熱量のドラマづくり、映画監督・若松節朗氏「俳優と同じにならないと、いい芝居撮れない」 (2/3ページ)

 熱いドラマを描くことで知られる映画監督の原点は、中学3年のときに見たテレビドラマにある。建設業界を舞台にした『虹の設計』に感動し、映像に関わる仕事を志した。

 大学を卒業後、一度は故郷・秋田の会社に就職するも、ドラマ作りをあきらめきれずに再び上京。ある制作会社で働きながら、ドラマを制作できる会社を探し続けた。

 執念ともいえる求職活動だった。

 「『外に営業に行ってくる』と言っては、自分の営業をしていました(笑)。それで、ある会社で2年間アルバイトし、社員になりました。そのとき子供がいたんですが、子供がいるというと就職させてくれないかと思い、社員になるまで内緒にしていました」

 ドラマへの熱い思いは、撮影現場でも貫かれている。こだわるのは「熱量」だ。俳優と同じテンションになるまで、本番の撮影には踏み切らない。「助監督さんが『本番行きましょう』と言っても、自分の中でそこまで上がっていないとなかなか行けないんです。熱量の度合いが一緒にならないと、いい芝居は撮れない」と話す。

 監督、俳優に加え、全スタッフにも熱量を求める。撮影現場では初日に全員の名前を覚え、自分の仕事について意見を出すよう促す。その狙いは、責任感、そして作品への参加意識を持たせることにある。

 「最終的な責任は僕が取るんですけれど、『責任はあなたが取って下さい』と言うんです。責任を負わせると、人間の仕事の仕方は倍増します」

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