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【ぴいぷる】熱量のドラマづくり、映画監督・若松節朗氏「俳優と同じにならないと、いい芝居撮れない」 (3/3ページ)

 『しんがり』『石つぶて』でプロデューサーを務めたWOWOWの岡野真紀子さん(35)は「最初の顔合わせが終わったときに、必死でスタッフの名前を書いて覚えていました。それに、スタッフのプロフィルをよく覚えているんです。それでスタッフに応じた熱量の上げ方を考えているんでしょう。みんなが『若松組が特別』というのは、全員に存在価値があるということなんです」と証言する。

 「熱量」にこだわり、社会性の強いドラマを作り続けてきた監督は今後、どこに向かうのか。撮影したいテーマを聞くと、意外な答えが返ってきた。

 「実は一番やりたいのはラブストーリーなんです。年を取ると、優しさを共有するようなものが大事だと気づくことが多いじゃないですか。そういうゾーンに僕も入ってきているんじゃないかと思いますね。男と女のもやもやした恋愛感情を、ノルマンディーの霧の中でうまく表現したルルーシュ監督の『男と女』のような映画をつくりたいなと思っています」(ペン・森本昌彦 カメラ・寺河内美奈) 

 ■若松節朗(わかまつ・せつろう) 映画監督・テレビ演出家。1949年5月5日、秋田市生まれ。68歳。日大芸術学部卒業。テレパックを経て共同テレビジョンに入社し、数多くのテレビドラマや映画を手がける。現在はフリーで活動。代表作として、テレビドラマに『振り返れば奴がいる』『やまとなでしこ』『弟』『チキンレース』など、映画では『ホワイトアウト』『柘榴坂の仇討』など。最新作『石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~』は8日から再放送され、4月20日にDVDが発売される。

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