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【伝説の歌姫 ちあきなおみの言葉】郷えい治との結婚で方向転換 圧倒的な歌声で奇跡のカムバックに「さすが歌姫」 (1/2ページ)

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 ちあきなおみに張られた「奔放な悲恋歌手」のレッテルから、「素顔」が現れてくるのは、1978年にアクションスターの郷えい治(92年没)との結婚からだろうか。夫婦で事務所を構える二人三脚、郷は愛妻に「ヒット曲狙いはもうやめて、自分の歌いたい、いい仕事だけをしよう」と方向転換を促したという。

 ちあきは休養期間を少し取ると、2年後の80年には、映画「象物語」の主題歌を発表。そして、翌81年にはシャンソンのアルバム「それぞれのテーブル」に挑んでいる。直後の81年11月に、東京都新宿区のライブハウス「新宿ルイード」で3年ぶりのステージを踏んでいる。過去のヒット曲は一切封印し、全てシャンソンだった。

 82年には、76年の作品「酒場川」のB面で出した「矢切の渡し」(詞・船村徹、曲・石本美由起)の人気が上昇して、A面として再びプレスされた。当時、人気絶頂だった梅沢富美男が「矢切の渡し」を自分の舞踏演目に用いたため、話題となったのが、火がついた理由である。

 その「矢切の渡し」を83年に細川たかしがカバーしてヒット。その年の日本レコード大賞を獲得している。

 ちあきと細川による「矢切の渡し」の競演だが、面白いのは有線大賞のヒットチャートではちあき盤が1位を独走したことである。この軍配に対し船村御大も腕組みしている。

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