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【元文春エース記者 竜太郎が見た!】のん、ローラ…事務所トラブル、芸能界の理不尽な契約浮き彫り 公取委見解で動いた芸能プロ (2/2ページ)

 「日本の芸能界とそれを見習った韓国の芸能界の契約は、エージェントシステムが標準の欧米からみれば異常です。ユニオンに加入しているかどうかで若干違いますが、タレントはエージェントが取ってきた仕事に20%の手数料を支払う。そして自分のギャラから付き人やメーク、スタイリスト、弁護士など一切の経費を負担する。すべてフェアで細かい契約に基づいています。日本の芸能界が金額を事前に決めずに仕事を依頼してくることや口約束が横行しているのも常識的に考えられません。日本の芸能界はヤクザが仕切っていると信じている外国人も少なくありません」(在米エージェント)

 それでなくても個人よりも組織が優先される日本だが、弱い立場の人々の権利を守ろうとする公取委の取り組みに期待したい。芸能プロダクションで構成する日本音楽事業者協会(東京)も公取委の見解を受けて、多くの芸能事務所が採用する「統一契約書」の見直しを始めている。芸能界もさらなる近代化が求められている。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

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