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【酒井政利 時代のサカイ目】魂を揺さぶるJUJU、つぶやくような松たか子 対照的な歌姫、心に響く力強さのワケ (1/2ページ)

 女性ボーカルの包み込むような声が新春を彩っている。

 JUJUの新曲『東京』は、映画『祈りの幕が下りる時』の主題歌。東野圭吾が吉川英治文学賞を受賞した同名小説の映画化で阿部寛演じる加賀恭一郎シリーズの完結編。松嶋菜々子がキーマンとして出演している。

 先日公開されたMVが“泣ける”と女性の間で評判になっている。

 日本で一番人口の多い東京は、生まれ育った人だけでなく、多くの人たちが家族や友達など大切な人と離れて過ごす場所でもある。表向きの華やかさに埋もれているが、人の数だけドラマがあり“想い”がある。MVはその想いに添うドラマ仕立てとなっている。

 JUJUの歌のうまさは、声を絞ったときの安定感やさりげない声の強弱の付け方に表れる。

 レコーディングでは「あまり歌い込まないほうがいい場合が多い」と今回も1時間程度で歌入れが終わったようだ。

 「レコーディングでは語り部でありたいので、自分の主観ではなく、その物語の主人公に添おうと思っている」。歌詞を自分の気持ちで歌わないのであざとさを感じない。

 魂を揺さぶるような伸びやかな歌声でバラードを歌うJUJUと対照的に、独り言をつぶやくようなアカペラで始まるのが、松たか子の『つなぐもの』。

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