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【ぴいぷる】信じる力で主婦から映画プロデューサーに変身 益田祐美子さん「人は支えあうから強くなる」 (2/3ページ)

 行動の人だ。実家が飛騨高山で和風旅館を経営していたこともあって、初対面の人と気軽にふれあうことができる。

 気づいたときには、映画作りに走り出していた。祇園祭の鉾にペルシャ絨毯がかけられた実話をベースに、ペルシャ絨毯と故郷の高山の行事である「飛騨高山祭り」をからめて、日本とイランの子供が心を通わせる物語を織り込んだのだ。

 「家族から大反対をうけました。でも、なんとか説得して。製作資金集めから脚本家、監督、出演者の選定など、一から学びながらのスタートでした」

 異なる文化圏の人たちとの共同作業だ。契約ひとつをとっても、日本とは勝手が違い、行き違いや失敗の連続。

 「そのかわり、映画製作を通して、実にさまざまな人と出会えました。それが今も貴重な“財産”になっています」

 大きな組織を後ろ盾にして作る映画と違い、個人で作る映画では、製作資金集めが重要な柱になる。果たして一主婦にできるのかと周囲はいぶかった。しかし《人を信じ好きになること》を貫き、乗り切ったという。

 「乗り切ったと思ったら、また壁がたちはだかる。それが映画製作ですね。クランクインを前にして9・11の同時多発テロが発生したときは参りました。それまで積み上げてきたものがガラガラと崩れてしまって」

 でも、彼女の辞書に「めげる」という言葉はない。

 「国際情勢が大変な時だから、逆にイランとの映画を作る意味があると、かえって闘志がわきました。撮影はその前にも一度延期されているんです。当然、製作資金はオーバー。もうダメかと思ったこともありますが、頑張ってなんとか1億5000万円を集めました」

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