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「かね」でも「金」でもなく「カネ」…カタカナで印象変える言葉の怖さ 石原さとみのドラマでも… (1/2ページ)

 言葉には、意味と同時に印象がある。

 「差別する意識はさらさらないでしょうが、ドラマのせりふとしてちょっとどうなのよ、と耳を疑ってしまったので…」

 テレビ誌ライターがそう伝えてくる。

 女優の石原さとみ(31)主演のTBS系「アンナチュラル」でのこと。先のライターは「聞き間違えかと思い、録画を見直しましたよ。仕事柄、多くのドラマを見ますが、せりふに『マスゴミ』という言葉が出てきたのは覚えている限りでは初めてですね」。

 特定の人物や特定の職業を「ゴミ」呼ばわりする風潮は、ネットの世界ではすっかり当たり前の語句になっているが…。

 「せりふなら、『しつこいマスコミ』とか『うるさいマスコミ』とか言いようがあるはず。そのシーンも『マスゴミ』と侮蔑的に言う必然性がありませんでした」と前出・テレビ誌ライター。

 テレビのニュースでは近年字幕が入る。しかもNHKも民放も『見れる』という発言も字幕では『見られる』と直す。

 先のライターは「それほど言葉の持つ意味に一定の見識を持っているんです。ましてマスコミはれっきとした職業。それをゴミ扱いするのは、脚本家も制作者サイドも言葉への敏感さが摩耗していると思いますよ」。

 先週、朝日新聞デジタルのサイトで「麻生財務相『コーチにカネかけた結果』五輪最多メダルに」という見出しがあった。一瞬、またも麻生財務相の失言かと思ったが、どうやらその通りの発言をしたようだ。だが「かね」でも「金」でもなく「カネ」としたところに言葉に潜む印象操作の意図が垣間見える。

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