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【みうらじゅん いやら収集】「ボンデージ」とは遠きにありて思ふもの インフラタブルマスク買ったが… (1/2ページ)

 “ボンデージ”って言葉を初めて耳にしたのは80年代だった。

 SMとどう違うのか?と、聞いてもまわりの誰も明確には答えられなかった時代、AVソフト会社、シネマジックの扱う作品にそれらしいものが含まれてた。かつてSMというと荒縄に縛られた和服の女性が主流であったが、それは確実に洋風であり“ビザール”と呼ばれるファッションを身につけていた。

 ビザール、これも初耳でその頃、やたらテレビのCMで流れてた“バザールでござーる”的響きがおかしくて覚えた。

 さらに余談を付け加えると映画『沈黙の-』シリーズのスティーヴン・セガールもその頃が初めで、バザール・ござーる・セガール、そしてビザールの順である。

 ビザール・ファッションとは、エナメルや皮製の拘束衣的役割で、当時の巨乳AV女優・菊池エリがその代表格だった。特にエナメルはその光沢が妖艶であり、細い紐で締め上げ、ひしゃげたムチムチボディがこりゃ堪らん状態。ようやく西洋女性の体に日本が近づいたと感無量であった。

 ミストレスコスチューム(バストオープン)、ヒップオープンコルセット、フロントストラップレオタード、サイドストラップスカート、スリーブレススーツ、ジップドビスチェ、インフラタブルマスクなどなど、今でいう“ピーチジョン”的ビザール・ファッションのカタログ雑誌も出て、僕も“彼女が身につけるなら…”と、勝手に想像してムラムラしたもんだけど、実際はなかなかの値段がして手を出すこともできなかった。

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