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イリアーヌ・イリアス、ミュージカル「ラ・マンチャの男」を大胆アレンジ! アルバム「Music From Man of La Mancha」リリース

 ジャズとボサノバの見事な融合だ。ブラジル生まれでニューヨークを拠点に活躍するピアニストであり、シンガーのイリアーヌ・イリアス。ピアノ・トリオで聴かせてもよし、セクシーなボーカルをまじえた弾き語りでもよしという逸材。

 日本にも固定ファンが多く、先日来日公演した彼女が、ブロードウェイ・ミュージカル「ラ・マンチャの男」の曲をアレンジしたアルバム「Music From Man of La Mancha」(輸入盤)をリリースした。テーマ曲として有名な「見果てぬ夢(The Impossible Dream)」をはじめ、ブラジル音楽のグルーブ感が漂う独特の仕上がりだ。

 「ラ・マンチャの男」は、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」をもとにしたミュージカル。ブロードウェーでロングラン公演され、日本も含め世界中で上演されている。

 アメリカでの初演は1965年。作曲家の故ミッチ・リーが、生前イリアーヌを訪ね、直々に劇中の曲を彼女なりにアレンジしてほしいと持ちかけたのがきっかけで、共同プロデュースで完成したのがこのアルバムだ。リーとしては、イリアーヌに、持ち味の粋なラテンのフレーバーを期待したようだ。

 演奏は彼女を軸に、名だたるミュージシャンが参加。ベースでエディ・ゴメスとマーク・ジョンソンが、ドラムではジャック・ディジョネットと武石聡、パーカッションはマノロ・バドレーナという顔ぶれ。録音自体は95年だが、ようやく日の目を見たようだ。

 イリアーヌは、2015年に「メイド・イン・ブラジル」でグラミー賞最優秀ラテン・ジャズ・アルバム賞を受賞。17年の「ダンス・オブ・タイム」では、ラテン・グラミー賞を受賞した。

 今回のアルバムはインストゥルメンタルのみだが、クールなボサノバ・ジャズの弾き語りアルバムと一緒にぜひとも夏に聴きたいものだ。(森村潘)

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