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【映画通が一度は行きたい京都】喜劇王・チャップリンが絶賛した名旅館 麩屋町御池の「柊家」 (1/2ページ)

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 酷暑にもかかわらず、京都には大勢の観光客が訪れている。今も昔も古都に残る日本の風情を求める外国人は多いが、映画人も例外ではない。

 世界の喜劇王、チャールズ・チャップリンは戦前戦後を通じて4回来日している。日本人秘書を持ち、小泉八雲を愛読する日本通だったチャップリンが憧れの地・京都を初めて訪れたのは1936年5月のこと。

 先斗町で「鴨川をどり」を観劇し、芸妓・舞妓の踊りを楽しんだチャップリンはその後も事あるごとに見よう見まねの日舞を披露した。目撃者である山口淑子は「私なんかよりも上手でしたよ」と絶賛している。

 金閣寺、清水寺、南禅寺とお決まりの観光コースを回り、「ワンダフル!」を連発したと当時の新聞では報道されている。西陣でもらった絹のガウンは生涯のお気に入りとなり、今もアイルランドの別荘に飾られている。東京ではエビの天ぷらを30尾食べ、「天ぷら男」と呼ばれたが、京都では京懐石や三嶋亭のすき焼きに舌鼓を打った。京と江戸の食文化の違いも熟知していたわけだ。

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