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【ぴいぷる】人の人生を預かる覚悟 「ザ・ノンフィクション」チーフプロデューサー・張江泰之氏 (3/3ページ)

 13年前、フジテレビに転職する。

 「NHKのドキュメンタリーって、『いま社会ではこれが問題になっている』から入って、それに当てはまる人物を探すわけですよね。その逆のこと、つまり、懸命に生きている無名の人を追ってみたら社会が見えてきた、というのもやってみたかったんです。手法も語り口も逆なんです」

 「ザ・ノンフィクション」の取材担当者には、「僕たちは人の人生を預かっている。それだけは肝に銘じよう」と口を酸っぱくして言っている。

 「今回の件で教えられたことも多いですね。クレームの電話って、正直、ウザッたいじゃないですか。それでも、やっぱり人の話はちゃんと聞かなくてはいけない。話を聞かなくなると、独りよがりの作品になってしまう。いろんな意味で、僕を大きくしてくれたんじゃないでしょうか」(ペン・鈴木恭平 カメラ・宮川浩和)

 ■張江泰之(はりえ・やすゆき) フジテレビ情報制作局情報企画開発センター専任局次長。1967年8月18日、北海道生まれ。51歳。90年、中央大学を卒業して、NHKに入局。「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」などを担当。2004年放送のNスペ「日本道路公団~借金30兆円・膨張の軌跡~」で芸術祭優秀賞、同「イチロー新記録を語る~262安打・心の軌跡~」でカナダ・バンフテレビ祭のスポーツ部門最優秀賞。05年、NHKを退局し、フジテレビ入社。「とくダネ!」や大型特番「東京オリンピックと世紀の大犯罪」などを担当し、現在は「ザ・ノンフィクション」のチーフプロデューサー。

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